ガンダム歴史夜話(与太話)

経験者の記録 リアル・アーカイブ シリーズ その1

機動戦士ガンダムは何故ブレイクしたのか? 更には、一過性のブームに終わらずに、今日まで脈々と続くブランドへと昇華できたのか? すでに多くの論者たちにより解明・解説がなされています。語り尽くされた感があります。ここでは、一風変わった切り口で「なぜガンダムは一過性ブームに終わらなかったのか?」ではなく「なぜ他のブームアニメは一過性に終わったのか?」について少し考えてみたいと思います。勝者の栄光の歴史書は、読んでいて楽しくも有り、好きではありますが、敗者の歴史的解析書も好きです。重要度でいえば、こちらのほうが高いと思っています。読むとすごく疲れますが。。(苦笑) 敗者の歴史は時には勝者に歪められ、歴史にも埋もれがちです。

ガンダムゲーム・カテゴリーで例えるなら、ギレンの野望シリーズは6作リリースされています。1作で終了した短命作品ではありませんが、次々と新作が発表される、FPS系シューティングゲームほどマジョリティではありません。マイノリティーのまま終わらないためにも、今後の指標として、同じ轍を踏まぬように、考えを巡らせる事は重要だと思います。(ゲーム界で、ギレンの野望シリーズは果たして勝者なのか敗者なのか・・。少し悩みますね。(^ ^;;



宇宙戦艦ヤマト編
宇宙戦艦ヤマト・・当時のブームを知らない人でも、その名前くらいは聞いた事がある事でしょう。ブームを経験していない若い世代の方は、当然こう思うことでしょう。

「宇宙戦艦ヤマトってブームになるほど有名だったの?」
と。

更には
「ガンダムは爆発的ガンプラブームが有名だけど、ヤマトってブームになって何が売れたの? やっぱりプラモ?」
と。

確かに、当時ヤマトプラモデルは売っていましたが、爆発的に売れたとは聞いたことありませんね。売れていたとは思いますが、なんせその後のガンプラブームがバケモノ級でしたから。流石にソレと比べると霞みます。宇宙戦艦ヤマトが確立したと言われる商法は「アニメサウンドトラック」「TVアニメの劇場版映画化」が有名であります。ヤマトの音楽は特に秀逸であり、売れたのもわかります。特筆すべきは、劇場版でしょうか。劇場版といえば、当時、劇場用オリジナルアニメの事でありましたが、このヤマトはなんと、TVシリーズを切り貼りする(ほんの少し新作)という、アレ?どこかで聞いた事ある商法だなと・・(笑) そうです、今現在も脈々と使用されている商法ですね。(特にTVシリーズで人気がでた作品は、劇場版1作目でTV総集編、2作目でほぼオリジナル展開のあの方法です。) TVでタダで見られたものを、ほぼ切り貼りしただけでお金を取るシステムを確立したと。。当時も賛否両論あったようです。プラモデルに関しては、当然「ヤマト」のみ売り切れで、他のアンドロメダやガミラス軍はボチボチといった感じでした。敵のザクが飛ぶように売れた、ガンダムとの相違点でしょうか。


【ガンダムブームとの相違点(個人的見解)】
宇宙戦艦ヤマトとガンダムのブレイク後の対応の最大の違いが、その後の両者の道程を決定づけたと思っています。その決定的違いとは・・・。
その前に、両者の主力艦の待遇の違いについて語ってみます。
地球の運命を一心に託された戦艦(ヤマト)と、高性能だが、連邦の厄介鑑(オトリ鑑ともいう(笑)) 良くて、陽動鑑・プロパガンダ鑑。その違いでしょうか。一身に背負ったがために沈むことの許されなかった、超テクノロジーのワンオフ鑑であるヤマトと、高性能ではあるが、2番艦で実験鑑でもあるホワイトベースの違い。つまり、そもそもの期待値が段違いでありました。待遇の違いはあれど、どちらも1隻の戦艦を焦点に、物語が進む方式。待遇や初設定の違いがあれど、ここまではその後の命運を分ける決定的な要因ではありません。

決定的な要因は、ガンダムセンチュリーに代表される設定資料。そこから派生されるMSVを含めた外伝が作られなかったがために、広がりが無かった事が永続的に人気が続かなかった一番の理由だと私は考えています。例えば、ヤマトがイスカンダルへコスモクリーナーを求め、壮大な旅へ出帆した一方で、地球圏に残されたヤマト型2番艦ムサシ(とそのクルー)がガミラス軍防衛戦を繰り広げていたなどなど。ヤマト以外の戦艦の活躍が無かった事でしょうか。
せっかく、大日本帝国海軍の有名鑑名称を拝借しているのですから、ヤマト、ユキカゼ以外にもムサシやその他、戦艦名をつけて外伝を作っていればと思えてなりません。(もちろん、大人の事情で、監督と原作者がもめていた事も聞き及んでいますのでそんな簡単な話ではないのは承知しています。) 私が知る限り、当時、ヤマトブームはガンダムブームになんら引けをとらない、むしろヤマトの方が盛り上がった印象でした。(ガンダムはあくまでもガンプラブームでしたからね。ちなみにヤマトのプラモデルも相当な人気ではありました。)

ヤマトにて、艦これアルペジオの如く、他の戦艦の活躍も描いたとしたら、もちろん相対的にヤマト自身の活躍度(伝説度)は低下しますが、作品の広がりという点では、こちらの外伝方式が長い目でみれば良かったのではないかと思えてなりません。私は個人的にガンダムが今日の地位を築いている理由の一つにMSVやOVAの貢献が大きいと思っていますので。TVアニメ作品中に出てこなかったMSをコミックボンボン誌にてMSVとして紹介していたのを思い出します。ザクキャノンやジムキャノン・高機動型ザク ガンタンクⅡ等 様々なバリエーションが作品を一過性のブームににとどめず、永続して成長軌道を作ったと思っています。(もちろん、映画三部作・考察系雑誌・続編であるゼータ、OVAの果たした役割で決定的になったと思います。) 大人向けにSLG(ボードゲーム) 子供向けにSDガンダムなどなど・・多大な貢献が今日のガンダムコンテンツを支えているのでしょう。
おっと、言わずもがな、最大の功労者である『ガンプラ』もですね。今更ですが。(笑)


版権など大人の事情も作用した事でしょう。実際、原作者と監督で長らく揉めたのは周知の事実でもあります。それがクリアされたからでしょうか、ここ数年前より、出渕裕監督による、ヤマトプロジェクトが再始動しています。TV版・映画版と視聴しましたが、とてつもなくクオリティーの高い作品となっております。(内容や解釈の違い等については往年のファンのひとりとしては、思う所がありますが・・ここでは言わないでおきましょう。(笑)) 

更に、ガンダムでは「宇宙世紀」以外のガンダムシリーズがあります。この懐の深さが、今日のガンダムブランドに確固たる地位を与えているのは言うまでもありません。ちなみに、ヤマトもオリジナルOVAは発売しております。題名はYAMATO2520 新型ヤマトのデザインも先鋭的で、未来的なデザインを取り入れて、裾野を広げるべく、刷新をはかっておりました。搭乗人物もすべて刷新して。古代進たちの時代より何百年後の設定だったと思います。発掘戦艦としてヤマト(の設計図)を掘り出し、ナノマシン工場にて、一から復活させるという、SFとしても当時かなり斬新なアイデアでありました。ナノマシンが話題になりつつあった時代です。SF好きの私としては、設定は好きでした。が、やはりヤマトの造形が受け入れられないと感じたものです。前衛的なデザインとはそんなものです。1歩先行くデザインというより、2歩以上は進んだデザインでありました。1歩2歩と途切れず自動車のモデルチェンジの如く、繰り返していたなら徐々に慣れて、すんなり受け入れられたのかもしれません。当時のメイキングビデオで、ヤマト監督が石原慎太郎氏(ヤマトファンを公言)にそのデザインを見せた所。。。「う~ん。時代の流れかねー。前のほうが良かったね。」といつものごとく(笑)はっきりと駄目だししていたのが印象的でした。(苦笑) ほぼ全ての視聴者を代弁したコメントであったかと思います。正直いって、∀ガンダムほどかっこ悪くはなかったですが・・(苦笑)  (∀のファンのみなさんごめんなさい。)
とにかく前衛的すぎました。 
追記・・∀ガンダムのデザイナーと同じ、シド・ミード氏との事・・あっ察し(笑) 

YAMATO2520.jpg
↑前衛的なデザインですね。人類には早すぎた。。(笑) 
今現在あらためて見ると、悪くないかも・・(^ ^;  
ただし、ヤマトとは受け入れがたし!(笑)



ターンエーガンダム.jpg
↑更に前衛的なデザイン・・人類には・・・以下略(苦笑)


2009年に同監督による、宇宙戦艦ヤマト 復活篇が公開されましたが、その中でヤマト同型二番艦ムサシが実装されましたが、遅きに失したかと。


【まとめ】
昨今の増殖するガンダムシリーズには賛否両論あります(私も思う所はあります。)が、しかし、絶え間なく、潰える事なく、新しい物(作品・機体・ゲーム等)を発信していく事が、オワコン(終わったコンテンツ)にならない唯一の手法でもあります。当然、粗製濫造されては何の意味もありませんし、コンテンツの寿命を縮めるのは言うまでもありませんが・・。鉄は熱いうちに打てと言います。ブームはいずれ冷めます。末永く愛されるコンテンツになる為には、やはり継続は力なり打ち続けて絶えず鍛錬が必要なのではないでしょうか。

    プロフィール

えんた

名前:えんた
年齢:ファーストガンダム世代
性別:♂

ギレンの野望 新作情報を待ちわびながら、究極のギレンの野望を夢見て、ただひたすら妄想を繰り返すブログです。メインはもちろん「ギレンの野望」ですが、ガンダム関連の紹介や私がオススメするブログ・動画・書籍・ゲーム etc も随時紹介したいと思います。気の向くまま更新しております。お暇な時にでも御一読下さるとありがたいです。誤字脱字・矛盾・茶番劇多めです。(笑)

ブログ名『次世代』→『究極』に変更しました。特に意味はありません。

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